本日のテーマは「ピーポ110ばんのいえ」です。
新宿区では、区内の警察署・地区青少年育成委員会・PTAなど、地域の青少年健全育成団体と協力して子どもの安全対策に取り組んでいます。
「ピーポ110ばんのいえ」は、平成9年に神戸での事件を始めとした子どもの安全を脅かす事件に対処するため、区内の警察署と地域団体の協力のもと、地域のなかに子どもの「緊急避難場所」を設置する取り組みとして開始しました。
子どもが身の危険を感じたときに、「交番」のように頼りになる場所、地域の子どもを見守る目として、ご協力を頂いています。
自治体によって名称が異なり、おそらく一般的には「子ども110番の家」の方で知られています。
何らかの犯罪被害に直面し助けを求める子どもたちを保護し、学校や警察へ連絡をするボランティア活動です。
私が子どもの頃からその目印となるステッカーが貼ってある家もありましたし、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。
その子ども110番の家に関して、
「子ども達がどこにあるのか把握していない。」
という意見が地区協議会で出たということで情報提供をいただきました。
確かに私が子どもの頃を思い出しても、偶然見つけることはあっても、どこに子ども110番の家があるのかは特に把握していませんでした。
周囲を見渡して探さなければいけませんが、いざという時にステッカーを見つけられないこともあるでしょう。
個人情報保護の観点からも自宅の情報を公開することにハードルはありますが、このままではせっかくのボランティアも無駄になってしまいます。
そこで、文教子ども家庭常任委員会で、子ども110番の家に関して関連する質疑および周知の要望をさせていただきました。
PTAが主体となりマップを作成している地域もあることや、目立つようなステッカーを作成するとのご答弁をいただきました。
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お隣の港区では、ホームページ上に協力者マップが公開されていました。
新宿区でも全ての学校で地図を共有し、子どもが活動するエリアに関しては、子どもと場所を確認することが必要だと思います。
また、顔見知りになっておくことで、緊急時に安心して助けを求めることができるようになると思います。
子どもの安全を守るためにも、子どもの意見にも耳を傾けながら、形だけの制度にならないよう改善が必要です。
それでは本日はこの辺で。