こんばんは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。
本日は、新宿区男女共同参画フォーラムに出席しました。
新宿区のホームページはこちら↓
第13回男女共同参画フォーラムを開催します。:新宿区
第1部ではワーク・ライフ・バランス優良企業表彰式、第2部では吉永みち子さんによる講演「がんばりすぎず あきらめず ほどよく生きる」が行われました。
新宿区では他の自治体より先行し、ワーク・ライフ・バランスに関する取り組みを行っています。
ちなみに、東京都など一部では、「ライフ・ワーク・バランス」と表記されていますが、現時点で新宿区としては「ワーク・ライフ・バランス」という名称を用いるそうです。
優良企業表彰式では、携帯電話の販売事業を展開するコネクシオ株式会社さんと、インターネット広告事業を展開する株式会社セプテーニさんが受賞されました。
おめでとうございます!
インターネット広告事業を展開するセプテーニさんは、従業員平均年齢が29歳で、非常に若いことが特徴です。
長時間労働是正ではなく、成果と時短の両立や、フレックスタイム制度の導入などは、会社の競争力を考える上でも大切だとおっしゃっていました。
今年の表彰企業は2社でした。
他にもワーク・ライフ・バランス推進優良企業とワーク・ライフ・バランス アイデア賞というものがありましたが、なんと「該当なし」という結果でした。
議会でも質疑を行いましたが、昨年も同じような状況でした。
過去のブログはこちら↓
ブラック企業の撲滅やワーク・ライフ・バランス支援は精神論では無く経営や従業員への負担軽減が必要
表彰基準が少し厳しすぎるような気もしています。
ワーク・ライフ・バランス推進優良企業は相対的に決めるものですし、ワーク・ライフ・バランス アイデア賞も、ベンチャー企業などでは役所にはできない斬新な施策をたくさん行なっていると思うのですが。
新宿区では、ワーク・ライフ・バランスを推進するコンサルタントの派遣や融資の優遇などを行なっています。
もちろん、啓発や内部のルールを整備することも大切なことですが、経営的に優れた企業であることが前提です。
議会でも指摘させていただきましたが、本来であれば産業振興課が行う事業で、現在行なっている支援が効果的なのかも改めて検討すべきものです。
以前、議会でもフレックスタイムやワークシェアリングの可否、人件費の観点からも、職員のライフ・ワーク・バランスを支援する必要性を訴えたことがあります。
しかし、 新宿区は今回認定された民間企業よりも取り組みが遅れており、表彰する側としても積極的に取り組むべきです。
また、吉永みち子さんによる講演では、夫婦に対する考え方に関するお話が印象的でした。
昔は今よりも、男性は仕事、女性は家庭と役割分担をする傾向が強かったため、二人そろって初めて生活が成り立つというような状況でした。
しかし、現在では男性も家事や子育てをしたり、女性も経済的に自立してきています。
そのため、家庭が多様化していますが、変化をポジティブに捉え、社会として受け入れていく必要があります。
政治が家庭への支援を行うということは、政府が特定のライフスタイルを決めるということです。
一定のセーフティネットは必要ですが、政治で問題解決を行おうとすると、多様性と真逆の結果をもたらすため、本来不要であった事業を増やさないよう、細心の注意が必要です。
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会場では、以前当ブログでもご紹介させていただいた「ウィズ新宿」という情報誌が配布されていました。
【無料編集講座付】男女共同参画情報誌 「ウィズ新宿」編集委員を募集【4/9締切】
本日は、編集委員の方とも久しぶりにお会いし、意見交換をいたしました。
最新号は「女性の政治参画70年」というテーマで、大変興味深い内容となっています。
新宿区のページから最新号についてはダウンロードできなかったので、KURASOUさんの記事をご覧ください↓
【メディア掲載】新宿区男女共同参画情報誌『ウィズ新宿』寄稿しました
27年度のコンテンツはこちらに公開されています↓
啓発誌:新宿区
無料配布されているので、ぜひお読みいただければと思います。
また、区議会議員には配布されましたが、一般の方も他の広報誌と同じように発行と同時にネットでも閲覧できるようにした上で、さらなる周知を行うべきです。
それでは本日はこの辺で。